右ひざの痛み(53歳・女性)
- 古賀 幸嗣
- 2021年9月29日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年9月30日
<症例>
右ひざの痛み(変形性膝関節炎)
女性 53歳 身長165cm 体重85kg
半年以上病院に通うが、改善しない。体重が原因とはわかっているが・・・。

<症状>
右ひざは腫れていて、左ひざよりかなり温かい。夜間に疼きあり。
筋肉、筋が痛むのではなく、ひざの内側が痛む。動かすときに痛む。
体は温かく、通じ、小便、問題はない。
食事は大変おいしい。汗は、じっとりとかくタイプ。
<処方>
ひざに熱があることから、熱をとる「石膏」の入った漢方薬、また夜間に疼き、動かすときに痛むので、瘀血(血行不良)をとる漢方薬と、ひざ軟骨の補強のためコンドロイチン製剤を勧めました。
<効果>
服用1ヶ月でかなり楽になったとのこと。
3ヶ月たった頃、4kg体重が減少していると喜ばれました。
今でも、症状に合わせて加減して服用されています。
<考察>
この方は症状が激しく、年齢も若いため、効果が早かったと思います。改善されて何よりです。お医者さんによっては「体重、体重!」と言われる方がいらっしゃいますが、自分自身体重があるため、人には言えません・・。池田政一氏の『難経真義』に「人間は弱いもの」というコラムがあり、{「先生、朝の空きっ腹に飲むビールは美味しいですよ」と言われると、それを絶対に止めなさいとは私は言えない。そうして、ビールを止めなくても神経痛が治るように努力する。悪いとは分かっていても止められないのが人間なのだ。人は死ぬときには死ぬ。それが解っているのなら、同じ弱い人間として、患者さんと同じ目線に立ちたいものである。}と言う一節があります。読んだ時は感動しました。自分もけっして奢らず、しっかり努力していこうと思います。
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